コラム③ イノベーターたれ

真のリーダーは常にイノベーターたれ!である。常にマネージャーとしてもマーケッターとしても、革新的問題にチャレンジし最速・最短で問題を解決し、ニーズやウォンツをも常に的確につかみ、ライバルよりも一早く革新的商品を世に送り出さねばならない。
それには、現在の産業界における目まぐるしい事業環境変化のスピード感に対応したスピーディーな問題意識と解決能力を備えていなければならないのである。イノベーターは革新的問題意識からもたされた整理された考え方から生まれるアイデアの化学反応と日常に溢れるデータからの新たなビジネスチャンスの創造へと繋げていくことを目指さなければならない。
ときには、「非常識」を「常識」にも変える圧倒的創造力が必要である。
歴史を見ても、「今では常識であるこのことを最初に実行した会社」つまり、「非常識」を「常識」に変えてしまった会社はやはり強い。言い出しっぺになるのである。
ウォルト・ディズニー社もそのひとつであろう。ディズニーのすばらしさを見せつけるような出来事が1937年に起こった。
ディズニー社が、長編アニメを世界で最初に作ったのである。当時としては、長編アニメは技術的に商業的にも非常識な挑戦であったのだ。
「長編アニメ製作にどれだけ時間がかかるんだ」
「そんな長時間のアニメなんか、誰が見るんだ?映画と言えるのか」

しかし、ディズニーは、そんな世間の評判などどこ吹く風、おかまいなしに、長編アニメの開発・製作に乗り出したのである。
そして、資産を投げうってアニメ制作を進めていく。このようにアニメ業界に新風を吹き込み、もさらに挑戦の手を休めない。一作が成功すれば次々にアニメ制作をやめない。又一段上がろうと試行錯誤していくのである。停滞せずに、新たに自ら好んで高い壁をもつくる。
高みに登ろうとするその姿勢が今日のディズニーを作り上げたのではないだろうか。高みを目指さなければディズニーはここまで残らなかったかもしれない。短編アニメーションしか無かったそのころは、長編アニメーションを作り出すのは困難だといわれていた。不可能とまで言われた長編アニメーションに挑戦したディズニーであった。誰もが失敗するかと思ったそれを、ディズニーは成功させたのである。それが皆さんもよくご存じの「白雪姫」。この長編アニメーションができたことにより、ディズニーの名は広く知られるようになったのである。
続いてディズニーは、音楽・放送業界にも魁として影響を与えていくことになる。
1940年に「ファンタサウンド」を確立した。このファンタサウンドとは、クラッシック音楽とアニメーションを融合させたものであり、立体音響効果を生み出すもの。このファンタサウンドは今日のステレオサウンドの魁となり、すばらしい独創性だった。
まだ続く、ディズニーは1954年、テレビ業界にも進出し、番組として「ディズニーランド」が放送されるようになると、一気にディズニーの名前は世界中に知られるようになる。より世界に浸透していったのである。ディズニーは急激に大きくなっていったのである。
常にアイデアを出し続け、新しい物を創っていく。それがディズニーである。
最初の長編アニメは、当時のデイズニー-の資産をなげうつくらいの投資だったそうだ。周りから、狂ったやらお終いだと言われようとも、ディズニーはイノベーターをやめなかった。そうした批判を尻目に1937年年に完成したのが「白雪姫」は、今もDVDになるなど80年をも超えたイノベーションだったのある。
イノベーターは莫大な富を築くと同時に常に継続して高い壁をも乗り越える「イノベーターたれ」でなければならないのである。
新しく創造したビジネスはどれだけの願客と利益をもたらすか。そして、その革新を完成させるプロセスで、どれだけ技術的な、 そして販促的な、その他もろもろの内部的なイノベーションをもたらすかということも想像に難くないだろう。
高い目標を掲げそれに挑戦する。このことからイノべー シヨンは起き顧客は創造されるものだ。